―――――――――― アルマちゃん名(迷)言集 ――――――――――

ゲーム中のアルマの台詞から、いろんな台詞をピックアップしてみました。



数百年も生きてきたアルマですが、神秘的な外見と裏腹に、根は幼くやんちゃな性格なので、直情的な台詞が多い。「〜だろ」と男の子っぽい言葉遣いをするところも特徴。
そんな外見と性格のギャップがアルマの魅力でもあります。


(人間の男の精気を吸血で奪った後)

・・・・マっズ〜い


獲物となった男へのキツ〜イ言葉。
生きるためとはいえ、好きでもない男に自分の身体を散々弄くられて心底嫌だったのが窺える。



(アストリアにそんな食し方を教えた覚えはないと言われて)

ふん。どんな食べ方しようと、あたしの勝手だろ


アストリアに諌められてふてくされるアルマ。
これもまたアルマのはねっ返りな性格を表しています。
「〜だろ」と男の子っぽい言葉遣いをするところもポイント。





・・・・ふん。なにさ

一体、誰の為だと思ってんのさ



寂しげに呟くアルマ。
それは自分の気持ちに気づいてくれないアストリアに対するやきもきした気持ちの表れ。




(死体はちゃんと片付けて来ただろうなとアストリアに言われて)

当たり前だろ。子供じゃないんだ。それ位、言われなくたって出来るっ

自分を子供扱いするアストリアに、苛立つように言うアルマ。
意地っ張りではねっ返りな性格をよく表してます。





(さっさと寝室へ去ったアストリアを見送って)

・・・・・・・・
・・・・なにさ。久し振りに会ったってのにさ



ぶっきらぼうな態度だが、内心はもっとアストリアにかまってほしいと思っているアルマの本音が垣間見れる。




(アストリアに頭をぶたれて)

な、なにすんのさっ!

気持ちよく眠っていたのに

だからって、いきなり殴る事ないだろっ?



起きないアルマにアストリアは頭を強くぶって起こす。
これは誰だって怒るのは当然です。
この場面に限らず、アルマに対するアストリアの言動は辛辣である。




(アストリアに昔狩場を移らざるをえなくなった一件を問われて)

そんなの、もう20年も前の話だろ? あれから、あたしも大人になってるんだから、大丈夫だよ

あ、そうだ。そんなに心配なら、アストリアも一緒においでよ。それなら安心だろ?

ね。そうしようよ、アストリア。



アストリアに問われて、悪びれなく笑顔で答えるアルマ。
なんだかんだ言っても、アストリアと一緒にいたいアルマの気持ちが窺える。




ごめんなさい
(アストリアに傷を負わせてしまって)

あ、あのね、アストリア
・・・・・・・・
・・・・・・・・
ア、アストリア



アストリアの言いつけを破り街に出かけたアルマは、レベッカに見つかってしまう。
混乱の中、アルマの放った魔法はアストリアに傷を負わせてしまった。
アルマはとぼとぼとアストリアの後ろを歩きながら、沈黙に耐えかねておずおずと語りかける。
だがアストリアは無言のままで、それがアルマをますます不安にさせる。
この様子こそ、二人の微妙な関係を象徴している。



(二度と私にこのような傷を負わせるなと言われて)

う、うんっ


アストリアに許してもらったことを理解したアルマは嬉しそうに頷く。
それは悪戯をしたが、親に許してもらい安堵する子供のようである。





(クラウスに妹だと紹介されて)

い、いも?


街に出かけたアルマは、ひょんなことからフランセスカと口論になり騒動を起こしてしまう。
自分の身元を証明するために、アルマはクラウスをアストリアの元に連れてくるが、
アストリアはその場を取り繕うため、アルマは自分の妹だとクラウスに紹介した。
思わずアルマは反論しようとするが、アストリアの視線に封じられてしまう。
・・・恋人と紹介されてたら、まったく違った反応だったのでしょうが。





酔っ払いアルマ
(すっかり酔っ払って歌を歌い始めるアルマ)

あ〜、今日も今日とて、野〜良〜仕〜事〜。母ちゃん、酒飲んでかぁく〜らう〜

ほら、何やってんの、クラウス。あんたも一緒に歌いなさいよ。はぁ〜の〜らく〜らと〜、仕〜事〜をしたとて、どうなるのぉ〜。さんはい



歌えるんだからねと、酔っ払ったアルマが歌った歌。
数少ない笑える場面である。




(自分の弱さを見つけたらどうするとアストリアに聞かれて)

馬鹿馬鹿しい。自分が弱いって分かったら、強くなろうとするに決まってるだろ?

一々、何かに縋ってたら、この世の中、生きていけないよ。そう教えてくれたのは、アストリアじゃないのさ。



負けん気の強いアルマらしい返答である。




(自分たち魔族に疑いをかけられているのを聞いて)

あたし達一族の名誉が汚されたんだっ。怒って当然じゃないのさっ!

決まってるだろっ? 犯人を捕まえに行くっ!

そんなの待てるわけ無いだろっ? あたし達は、生きる以外に、命を奪ったりしないっ。その名誉を汚されたんだっ。絶対、この手で!


ほおっておけばクラウスが捕まえるというアストリアに言った言葉。血気盛んである。




夢の中でもアストリアと一緒♪
(寝言でアストリアの名を呼ぶアルマ)

ん。アストリア〜
す〜、す〜
ん〜。ダメぇ。それ、あたしのなんだから
ダ〜メ。あたしが食べるんだからぁ



夢に見ているのはアストリアと過ごした幼い日々なのだろうか。




(アストリアに無視されて)

あ。アストリア、おはよう

お・は・よ・う



アストリアに笑顔で朝の挨拶をするが、無視されてしまうアルマ。
その事にむすっとして、刺すような視線を向けながら念を押すように言う。
怒った顔CGとあいまって、拗ねてる様子が可愛いです。




(勘違いだったと言うアストリアの言葉に)

か、勘ち・・・・
勘違いって、どう言うことだよ、アストリアっ!

そ、そのままってね! あたし、本気で死ぬかと!



アルマがアイリーンを殺したと思ったアストリアは、激情のままアルマの首をつかんで問いただす。
自分勝手な思い込みによるアストリアの行動はあたかも家庭内暴力を彷彿させるほど(アストリアの
アルマに対する態度の悪さがよーくわかる場面です)。
だが自分の勘違いだったとわかったとたん、アストリアは先ほどまでの暴力行為を一言で済ませる。
アストリアの居直りに、勘違いで殺されかけたアルマは当然怒る。
だが暴力を振るわれてそんなに怒ってないあたり、アルマは懐が深いのか、子供で単純なのか・・・。


余談ですが、こうしたアストリアの一連の行動を見ると、『アストリアは一見クールだが、単純でいきあたりばったりの行動が多い半アル中』という某所の意見は的を射ています。





(元気がないアストリアに)

何か悩みがあんなら、あたしに相談しなよ。あたしだって、ちょっとは力になれるんだからさ


今まで自分が手にかけてきた人間たちを思い、慙愧の念に囚われているアストリア。
そんな胸中を知らないアルマはなんとか元気付けようと言葉をかける。
ついさっきアストリアに勘違いで殺されかけたのにと思うと、本当にいい子である。






(人間を殺さなければ生きていけない魔族の存在意義について苦悩するアストリアに)

でも、考えたって、仕方ないだろっ? あたし達は、魔族なんだっ! だったら、魔族として生きていくしか無いだろっ?

そうだよっ! あたし達は、人を食っていかなきゃ、生きていけないんだっ! だったらっ



魔族として生まれた自分の存在意義に悩むアストリアにアルマは強く言ってのける。
意外にもこの言葉がアストリアの迷いをはらうきっかけとなった。




(アストリアに布団をはがされて)

な、なにすんのよ〜


いい気持ちで眠っていたのに、布団を強引に剥がして起こすアストリアにアルマは不満を漏らす。
アストリアのアルマに対する行動は相変わらず辛辣である。





(妬いているのかと言われて)

!!

ばっ、そんな訳ないだろっ?



一族の名誉を汚した人間(アノン)を倒す気になったアストリア。
そんな彼に喜びつつも、それがアイリーンの仇討ちのためと聞いてアルマは不満を漏らすが、妬いてるのかと問われて思わず赤くなる。
図星かと言うアストリアの言葉を、アルマは真っ赤になって否定し歩き出す。
そんなアルマの姿に失笑するアストリア。
意地っ張りなアルマの一面がわかる微笑ましい場面である。




(情事の後のアストリアとセレネを見て)

アストリアの馬鹿!!


アストリアに罵声を浴びせて飛び出すアルマ。
どれだけショックだったかが窺える。




・・・・嘘吐き・・・・
・・・・結局、あの子といちゃつきたかっただけじゃないか
・・・・



一人佇むアルマ。
今まで、自分を教え導いてくれたアストリア。
自らの命を優しく育んでくれたアストリアが自分に嘘をつく訳が無い。
だからこそアルマは、『人にも絆が存在する』という魔族からしてみれば馬鹿馬鹿しい言葉を信じ、
懸命にその事を感じ取ろうとしていた。
だがその想いは引き裂かれ、アストリアに裏切られたと思ったことが彼女を悲劇へと導くことに・・・。




(男に純潔を奪われそうになって)

いや・・・・いやあああああああああああああぁぁっっ!!

いやっ!! やめてお願いっっ!! ひどいことしないでええええっっ!!



アノンに捕まってしまったアルマ。
今まで毅然とした態度を崩さなかったが、陵辱され純潔を奪われる恐怖に我を忘れて叫ぶ。
数百年間守ってきた純潔はアルマのアストリアへの想いの証。
それが壊されることへの恐怖。その様子からどれだけアルマがアストリアを想っていたかが痛感できる。
だがその叫びはアストリアに届くことはなく・・・。




(街で暴走するアルマ)

みんな、死ねぇぇぇぇっ!!


アノンに捕まったアルマは男たちに陵辱されてしまう。
ショックで心が壊れてしまったアルマはアノンの屋敷から逃げ出し、街を炎上させるほどの魔法を放ち続ける。
アストリアの声も届かないほど、アルマは身も心も引き裂かれていた。




アルマの最期
(レベッカに撃たれて)

ご、ごめんね・・・・、・・・・アストリア・・・・、あたし・・・・、もう、ダメ・・・・みたい・・・・



アストリアは暴走するアルマを正気に戻した。
帰ろうとした矢先、アルマはレベッカに背後から撃たれてしまう。
アストリアの腕の中で、アルマは自分の死を感じる。





(最期の時)

へっ、へへっ

ア、アストリアって・・・・、卑怯・・・・だよね・・・・

・・・・う、うん・・・・。・・・・だ、だって・・・・、あたしが・・・・、・・・・一番、助け・・・・て・・・・欲しい・・・・ときに・・・・、いつも・・・・、来て・・・・くれる・・・・

・・・・だから・・・・、・・・・あた・・・・し・・・・、・・・・アス・・・・トリア・・・・の・・・・こ・・・・と・・・・


自らの気持ちをすべて伝える前にアルマは事切れた。
皮肉にもアストリアはアルマの死によって、彼女の自分への想いを知ることになる。





アストリアは殺させない!
(レベッカからアストリアをかばう)

ア、アストリアを殺させたりしないんだからっ!


自らレベッカに殺されることを願ったアストリア。そんな彼をかばったのはアルマだった。
アストリアをかばい、傷を受けながらもレベッカに説得を試みる。
直情径行なアルマが、初めて人間と力ではなく話し合いで解決しようとしたあたり、
成長ぶりが伺える。





(レベッカにどけと言われて)

だ、誰がどくもんかっ!


ハンターとしての使命感から、そして魔族を憎むレベッカは憐憫の情すら見せず、
アルマにどくように冷たく言い放つ。だがアルマは毅然と言い返す。
その心の内には、父とも兄とも慕ったアストリアを守るという強い決意が芽生えていた。





(自分を押しのけようとするアストリアに絶叫する)

絶対に、いやっ!!


レベッカが引き金に指をかけたのを見て、アストリアはアルマの身を押しのけようと試みたが、
アルマは絶叫と共に、アストリアの伸ばした手を振り解く。
強い決意とアストリアへの想いが今のアルマを突き動かしていたのは明らかである。





(レベッカに訴える)

アストリアは絶対に殺させないっ! アストリアは、アストリアは、人になるんだっ!!

そうだよっ。だから、もうアストリアは、人を食べたりしないんだっ。だから、だから殺さないでよっ!


レベッカからアストリアを庇い、アルマはレベッカに必死で訴える。
アストリアを守るため、アストリアの願いを叶えてやるため、・・・すべてはアストリアのために。





(銃を構え直したレベッカに)

だったら、あたしから殺しなよっ! あたしは、アストリアの死ぬ所なんか、見たくないんだっ!!
あたしはっ! あたしはっ、アストリアを!


頑として引かないアルマは涙を流しながら、なおもレベッカに訴え続ける。
その哀願はアストリアを、そしてレベッカの心を動かした。






(何故戻ってきたと聞くアストリアに)

・・・・あたし・・・・、アスト・・・・リアと・・・・一緒にい・・・・る・・・・。・・・・アストリアと一緒・・・・に・・・・、人・・・・間に・・・・なる・・・・


レベッカはアルマの気持ちを理解し、二度と人を殺すなと言い残しその場を去った。
目の前の危難が去り、安堵して倒れかけたアルマはアストリアに抱きとめられる。
そして弱々しい笑みを口元に浮かべて、アストリアに自分の決意を告げた。




アストリアに抱えられて
(レベッカが去った後アストリアに抱き上げられる)

あっ
やっ。ちょ、ちょっと



アストリアに抱きかかえられ、照れるアルマ。
いつでもオーケーカモンだと思いきや意外でした。
そっけないアストリアがアルマに優しさを見せた数少ない場面でもあります。





(アストリアに昔はよくこうやって抱いたものだと言われて)

・・・・・・・・


アストリアに言われて、頬を染めながら無言でアストリアの首に腕を回すアルマ。
とても可愛らしいやりとりである。





(それでいいと言うアストリアに)

・・・・う、うん・・・・


自分の言うとおり腕を回したアルマに、『それでいい』と微笑むアストリア。
それを聞いたアルマは小さく頷く。
普段は『そっけないアストリアとやきもきするアルマ』という構図だが、
時折見せるこういった場面から、二人は不思議な絆で結ばれていることが感じられます。





(衰弱しているアストリアに攫ってきた街の娘を見せる)

アストリアの為に、質の良さそうな子選んできたからさ。
この子食べたら、きっと食あたりも治るから


人間も自分たちと同じように絆をもつ―魔族にとって知ってはならない事実を知ってしまったアストリアは、自分のしてきたことに苦悩し、人間を食することができなくなってしまう。
アルマはそんなアストリアを心配して、彼のためにわざわざ危険をおかして街の娘を攫ってきた。
アルマなりにアストリアを心配しているのがよくわかるが、アストリアが食あたりだと思うあたり子供である。





(一族の長老に『アールマティ』と呼ばれて)


あ、はいっ


アストリアを救ってもらうために、数百年ぶりに一族の長老を訪れたアルマ。
長老に略称ではなく本当の名を呼ばれてその場へ畏まるアルマ。
慌ててその場へと膝を折って畏まる様子からも、一応アルマも目上の人に対する礼儀作法は知っているようである。





(長老に訴える)

お願いがありますっ、長老様っ

ア、アストリアを助けて下さい

はいっ。長老様のお力が必要なんですっ。もう、あたしの力じゃ



アルマにとっては、何年かぶりに使った敬語(笑)。





(長老に事情を話せと言われて)

き、聞いてくれるのっ?



嬉しさのあまり言葉まで崩すアルマ。
長老の言葉に安堵する様子が窺える。





(はみだし者のお前がわざわざ会いに来たのだからと言う長老に)

は、はみだし者って・・・!!



言いかけて、慌てて抗議の言葉を飲み込むアルマ。
アルマがここまで感情を抑えようとするのは、長老の存在の大きさ、そしてアストリアを救いたい一心から。





(話を聞いて黙り込んだ長老に)

ちょ、長老様っ?
・・・・良かった、生きてたよ・・・・

あ、あはは。そ、それで、アストリアを助ける方法は、浮かんだの?



黙り込んだ長老がぽっくり逝ったんじゃと思ったアルマは、思わず本音をぽろりと漏らしてしまう。
長老に睨みつけられて、その場を取り繕おうと笑顔を浮かべる。
緊張感があるのかないのか、ほほえましい場面である。





(アストリアを殺せと言われて)

な、なんでだよっ。まだ、理由も聞いてないじゃないかっ!



立ち上がって、目の前にいるのが一族の長である事も忘れて、激しく噛み付くアルマ。
それだけショックだったのが窺える。





(長老にお前が殺さねば、他の者がアストリアを殺すことになるのだぞと言われて)

!!
・・・・本当に、アストリアを殺すつもりなの・・・?



お前が殺さねば、他の者がアストリアを殺すと言われてその場で立ちすくむアルマ。
結束を重んじる彼ら一族にとって、長老の命令は絶対。
アルマとて、その枠から逃れる術はない。それはすなわち死を意味している。
闇に生きる者――魔族の背負う宿命というものを感じられます。





(縁の深いお主の手にかかり果てればアストリアも本望であろうと言われて)

・・・・分かった・・・・
・・・・・・・・



縁の深いお主の手にかかり果てれば、あ奴も本望であろうと言う長老。
長老に諭され、アルマは決意する。無言で大粒の涙を流しながら・・・。



(アストリアに自分を殺せと言われて)

・・・・そんなの、違う・・・・
そんなのアストリアじゃないよっ!
あたし、悪い事したんだよっ? アストリアを殺そうとしたんだよっ?
なのに、なんで、前みたいに怒ってくれないのっ?
なんで、昔みたいに叱ってくれないのっ?
あたしの事、ちゃんと叱ってよっ! 昔のアストリアに戻ってよっ!!



長老の命令でアストリアを殺しに来たと、アルマはアストリアの肩に爪を食い込ませる。
だがアストリアは抵抗する事もなくアルマに自分を殺せと言う。
変わってしまったアストリアの言葉に、アルマは泣きながら訴える。
その叫びはアストリアにアルマが自分にとってどれだけ大切な存在だったかを思い知らせる。





(アストリアに名前を呼ばれて)

・・・・アス・・・・トリア・・・・


アストリアは己のうちにある迷いを振り切ろうとアルマの名を呼ぶ。
その呼びかけにアストリアを見つめるアルマ。
アルマの表情を見たアストリアは、アルマがやって来た真意を悟る。





(アストリアに私に殺されに来たのだなと聞かれて)

・・・・・・・・
・・・・・・・・
・・・・ずっと・・・・、ずっと好きだったよ、アストリア・・・・。
あたしを拾ってくれたときから、ずっと・・・・
・・・・さようなら・・・・



アストリアを殺しに来たと見せかけて、実はアストリアに殺されに来たアルマ。
アルマはアストリアに想いを告げて、自ら命を絶とうとする。





(アストリアに自殺を止められて)

!!

だ、だって・・・・、だって、もう、あたし、いらない子なんでしょ・・・?
だから、あたし



自殺しようとするアルマを止めたアストリアは、私から絆を奪い取ると言うのか?と問う。
そんなアストリアにアルマは泣きながら呟く。その言葉にアストリアはすまなかったと詫び、そして・・・。
『いらない子』という部分に、アストリアとアルマの不思議な関係や絆が窺えます。




(アストリアに抱かれて)

へへ・・・・。ずっと・・・・守ってきたんだ・・・・

初めての人はアストリアにって、決めてたんだもん・・・・。
だから、絶対・・・・狩りの時にも、させなかった・・・・



アルマが処女だったことを驚くアストリアに、アルマは嬉しそうに秘密を話す。
どんなに叱っても頑として吸血による狩りをやめなかったアルマの行動の意味を、アストリアは初めて理解した。





・・・・良かった・・・・

ファーストキスは子供の時に他の奴に取られちゃったけど、こっちは、ちゃんと、アストリアに貰ってもらえた・・・・

良かった・・・・



幼い頃ファーストキスを奪われたときは泣きに泣いて、魔族に生まれた自分の宿命を嘆いたこともあった。
だがその悲しみも、数百年の時を超えてようやく成就した想いに癒されたことと思われる。



(アストリアに抱かれた後)

・・・・ふふ

・・・・アストリア・・・・
・・・・へへ


アストリアに抱かれた喜びのあまり、眠りながら口元がほころぶアルマ。
数百年のときを経て、遂げられた想い。
その喜びはどれだけ大きかった事でしょうか。




空を見上げるアルマ
(窓から雪を見上げて)

積もったら、いいな



抱いてもらった喜びに包まれながら、アストリアの帰りを待つアルマ。
雪を見て、アストリアとの出会いの日を思い出し、無邪気に呟く。
だが、その頃アストリアは・・・・・・。




アストリアの忘れ形見
(アルマの旅立ち)

・・・・・・・・
・・・・アストリア・・・・
・・・・あたし、絶対、守って見せるから・・・・



数百年の時間をかけて実らせた恋は一夜にして消えた。
だがその悲しみの中にも、瀕死のアストリアが自分のところへ戻ってきてくれたこと、そして自分の中に芽生えた新たな命を感じて、自分とアストリアの絆が残っているとわかり、アルマは奇妙な安堵感に包まれていた。
生まれてくる子供と共に生きていくことを誓い、何処かへと飛び立つアルマ。
こうして一つの物語が幕を閉じた・・・。








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