- ラルフィリア・サーガ episode3「砂塵の幻焔」 感想(ネタバレ) -


「ラルフィリア・サーガ」本編の続編に相当する、
「ラルフィリア・サーガ episode3「砂塵の幻焔」」の感想

とりあえず現在連載中なので読んだところ
月の音vol.13月の音vol.18※月の音vol.19はスペシャルコーナーとイラストのみ
までの感想になります

ネタバレしてますので要注意!




ら・むうん畑」発行の同人誌「月の音Vol.13」から連載中の続編。
刊行されなかった続刊(ポジション的には本編の3巻)にあたるストーリーで、第五王子ティリアンに会うためにファルミスに旅立ったユーリたちの旅が描かれています。

連載中のため、とりあえず読んだところまでの感想です。


ユーリは今回もいたるところで純粋さと天然さを発揮しまくってます(いい意味にも悪い意味にも)。本人も知らないうちに危険なアイテムを持たされてたり…(苦笑)。

当初、一行の中で頼りになるのはレイラ一人で、そのレイラも人のあしらいといった世渡り的な点はともかく、いざ戦闘になったらヴォルフほどの力はないため不安感じまくりでしたが、タヒボさん登場で、その点はなんとかフォローされそうで安心しました。
実際、タヒボさんはいいボディーガードぶりを発揮してましたし、今後襲いくるであろうあらゆる危険な状況にも対処してもらえそうです。


んでもって、クーリアの手下の暗殺者たちの暗躍ぶりが半端ないです。ヴォルフがいなくて絶好のチャンス!とばかりに、いたるところから危険フラグをたてまくってて…。これが次々と発動されてくと思うと…(><)。
カイルはまさに危なさそうですね。危険な状況になってパニックになった船員たちに人質にとられたり、海に投げ込まれたりしないか、今後の受難を感じさせて心配でたまりません。


ベルナロッサは相変わらず、大人の余裕を見せてますね。ユーリが勘違いしてファルミスに旅立ったことを知っても動じず、ユーリのそんなところも可愛いと思うなど、余裕しゃくしゃくな態度は本当にすごいと思います。ユーリに心底ゾッコンなのが伝わってきますね。

外伝では登場済みの第七王女シャーリィは、本編では挿絵つきでやっと登場。
周囲からはベルナロッサの后候補ナンバーワンとみられてますが、ユーリの存在を知ってどんな行動に出るのか、楽しみだったりします。
ディーンみたいにおとなしく身を引こうとするのか、もしくはマシェリみたいに何かしらの陰険意地悪をしたり、妨害工作をとるのか…。


ユーリの純粋無垢さは最大の長所であり短所であることが、今まで繰り返し描かれてきましたが、今回はそれが仇となることが、はっきりと描かれてます。今回の重要人物?マシェリとの一件がまさにそれです。

マシェリのユーリに対する陰険意地悪ぶりは、ある意味必読。マシェリの嫉妬心の中にはユーリの若さや育ちのよさに対する妬みも含まれてそうで、女の醜い部分丸出しでホントにドロドロしてます。
でもマシェリからしてみれば、当然の感情なんですよね。マシェリはユーリと違ってどん底の生活を送って育ってきたんだし、温室育ちのユーリの言動に何も知らないお嬢が…!ってイラっとして怒るのは当然だと思いました。「自分が正しくお綺麗だと思っている生意気な小娘」と思われても仕方ないかもしれません。

結局、マシェリは海獣の襲撃騒ぎと利用されていたことに気づくなど色々な紆余曲折の末、ユーリの潔い態度に折れたわけですが、あの散々見せていた毒っぷりからちょっと拍子抜けでした。
「HAUNTEDじゃんくしょん」の貴子のように最後までふてぶてしい悪役ぶりを発揮すると思っていたのですが、マシェリはいわゆる【小悪党キャラ】ポジションだったのですね。まあ、こういう人がいるから悪事が成り立ち華が咲くわけですが…。


マシェリの意地悪や海獣の襲撃もあったりと散々な旅路でしたが、タヒボの護衛もあって無事ファルミスに到着した一行。ティリアン登場が待ち遠しいです。




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