- 「ラルフィリア・サーガU 紫苑の鏡花」 感想(ネタバレ) -


「ラルフィリア・サーガ」第2巻の感想です
ネタバレしてますので要注意!




「ラルフィリア・サーガ」第2巻。

ラルフィリア王族の面々が何人か登場して、その人間関係や複雑?なお家事情が徐々に明かされていきます。

今回の見所はユーリとディーンの関係。ディーン本人がかなり恋愛至上主義なキャラクターであること、恋する乙女アミューカの影響でユーリがティランへの気持ちを自覚するなど、この巻では恋愛要素がかなり強くなってます。
ちなみにユーリは毎回大変な目にあうお姫様ですが、今回も押し倒されるなど貞操の危機にあってます(苦笑)。

ディーンは兄妹思いな部分を見せる一方、黒い部分も見せるなど、賛否両論分かれるキャラクターですね。思わず『恥ずかしい台詞禁止!』と言いたくなるほどキザな台詞も多くて、読んでて苦笑することしばしば(笑)。読んでて面白いので、個人的にはオッケーでした。
ユーリにベタ惚れなのに、肝心のユーリには全然その気持ちが伝わってなくて空回りしてるとか、なにげにギャグ要素も備えているキャラだったので(笑)。
でもディーンのユーリに対する想いはとても純粋なものなので、それだけに最後の打ちひしがれぶりはあまりにもかわいそうでした(泣)。
現在
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」
「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」
「僕は妹に恋をする」
などの妹系アニメに代表されるように空前の妹ブームなわけですが、ディーンは「実妹萌え!」という、時代を先取りしてた人なんですね(ベルナロッサも)。


また、ユーリがティランに対する気持ちが恋だと自覚していく様子もとてもよかったです。
遠くからユーリを守るティラン(ベルナロッサ)もいい感じでした。

ユーリを見守るカイルも相変わらず健気な一面を見せてたり、今回のゲストキャラで恋する乙女アミューカも可愛くて、これまたいい感じでした。


今後どうなっていくのか、非常に気になる終わり方をしたまま「ラルフィリア・サーガ」はこの2巻でストップしてしまっていましたが、原作者の有里紅良先生が同人誌(自費出版本)で続編を執筆されています。
僕の大好きなゲームで売り上げが悪かったり、会社の都合からストーリーが中途半端な状態でストップしてしまっているゲームもあるので、原作者自らこうして続きを書いてくれてるのはとてもありがたいことです。


できれば、ユーリとティランはいつまでも幸せに暮らしました…な王道的なハッピーエンドになってほしいと切実に思いますが、果たしてどんな結末を迎えるのでしょうか。




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