- 「ラルフィリア・サーガ 茜色の至宝」 感想(ネタバレ) -


「ラルフィリア・サーガ」第1巻の感想です
ネタバレしてますので要注意!




内容は恋愛と冒険をまじえたファンタジー小説です。
この巻では主人公ユーリとティランの出会いから、ユーリが赤玉を与えられるところまでが描かれています。

見所はユーリとティランの関係ですね。
おてんばで元気な性格だけど、内心自分の容姿にコンプレックスを抱いていたり、置かれた境遇に孤独を感じていたりすることもあったユーリ。
そういった劣等感や孤独が、ティランによって解放される様子や、お互いの絆を深めていく様子、ユーリがティランに惹かれていく過程が丁寧に描かれています。
ユーリがティランとダンスを踊る場面がお気に入りです。こういった場面アニメでぜひ見てみたいと思いました。

純真で傷ついた人をほうっておけないユーリ。
守られることが多い彼女ですが、ただ守られてばかりではなく、自分にできることは精一杯やっているところも好感もてました。

ティランはなんでもできる完璧超人ですが、かなり人を食ったところもあるとらえどころのない不思議な性格(いろんな意味でサド気質)。でも、運命の相手であるユーリを生まれる前からずっと待ち続けてきたというとても一途なところもあって、年上で頼りになる万能タイプの青年が好きな人にはたまらないキャラクターです。
また敵のアレフガードもかなりかっこいいので要チェックですよ〜。

ユーリの幼馴染のカイルも、ティランにいいように遊ばれたりこき使われたりしてますが、彼なりにユーリを想って頑張る姿はとても健気なので、これもまた必読です。


ただこの小説は、専門用語が多く、設定が複雑でもあるんですね。単語の独特の読み方も多いので、混乱することもしばしばありました。
キャラクターの性格や設定は魅力的ですが、その分ストーリーが奥深く難解なので、せめて巻末に用語解説コーナーとかがあればもっとよかったです。

恋愛要素ありの冒険ファンタジー、おてんば姫様、年齢差や身長差のあるカップル、兄と妹…こういったシチュエーションが好きならはまりますので、興味がわいた方はぜひ読んでみてください。




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