- 「円陣とらぶる!」 感想(ネタバレ) -


「円陣とらぶる!」の感想です
ネタバレしてますので要注意!





円陣とらぶる!(電子書籍版)



「ラルフィリア・サーガ」原作者の有里紅良先生の作品でもあるので、感想を書いてみました。


主人公の戸隠まどかとフェス(笛烈一郎、本名はメフィスト=フェレス=ファースト)を中心に、まどかの力をめぐって、様々な悪魔がらみの事件が起こっていくというストーリーです。

主人公のまどかは小学5年生の気弱な少年。実は「扉の姫(ヴェアトリエル)」の生まれ変わり(映し身)で、いわゆる「男の娘」なんですが、中盤からは実際に女の子になってしまうというすごい展開を見せます。
しかも女の子の姿がぴったりマッチしていてすっごく可愛いうえに、さらに貞操の危機(扉の姫が純潔を捧げた相手が魔界の盟主になれるため)にもあうという…。その可愛さゆえに、他の面々をロリコンやレズに走らせた、大変罪深いヒロインでもあります。
ショタ、女体化というものが好きな人にはたまらない作品でしょう。
まどかの女の子のときの様々な衣装バリエーションにも注目。13話「GATE13 求めよ、されば…!?」の踊り子姿がお気に入りです。

フェスのまどかに対するツンデレぶりは見てて微笑ましいです。
母アンナローゼや姉エネアにこき使われたりとヘタレぶりも見せてますが、後半でさらわれたまどかを救出に向かうときの活躍ぶりはかっこよくてほれぼれしました。

まどかをストーカーする憎まれ役?のストラス=パルロア王子もけっこうウザ面白いキャラで、毎回行動が空回りしている様子は読んでて笑えます。

後半は女の子にされたまどかが元に戻るために、まどかとフェスたちがてんやわんやの冒険をするのですが、基本的に明るい雰囲気で、最後の戦いもシリアスだけど重たすぎない感じで、わりと気楽に読めました。

ラストはネット上の感想でも賛否両論分かれてますね。有里紅良先生作品によく見られる、どこか悲しい結末でした。
ジョニーくんの「マドカはワタシの事も……あんたの事も忘れちゃうのよ!!忘れちゃうのよ全部っ!!」、フェスの「忘れても思い出せなくてもこのまままどかが死ぬよりはマシだ」がもう切なくて切なくて…(涙)。


ちなみに「ら・むうん畑」発行の同人誌の方では話が続いているようです。
ただデジタル化のせいなのか以前の絵柄とは違っているので、最初は絵柄の違いに戸惑うとは思います。

フェスとまどかはもちろんのこと、五精霊、セド、ストラス王子などのなじみの面々に加えて、謎の青年ジェイドとジェンティア姫、コミックでは未登場の魔王バルベリスなどが登場する番外編「隠された扉」。こちらは一冊にまとめられているようです(ら・むうん畑の商品ページ)。


また、再び女の子になったまどかがシュバルツレイカー学園に入学したフェスに会いに行く「寄宿舎編」がスタート(月の音vol.18〜)。
こちらはまだ始まったばかりですが、エネア(現在モデルとして活躍中)、ジョニーくんといった懐かしい面々も登場し、さらに新キャラのミロワール=ラビリント(セドのルームメイト)も登場。今後アンドリューも登場するようです。雰囲気的にはハリー・ポッターを思わせる学園もので続きが楽しみですね。

ちなみに現在はシュバルツレイカー学園に向かって長旅の途中のまどかがジョニーくんと再会したところまで書かれています。まどかとジョニーくんの会話はコミック3巻のラストを思い返すと感動ものです。

気になった方は読んでみましょう。




[BACK]


[TOP]




このページの商品画像は楽天アフィリエイト提供のものを利用しています