- 「ラルフィリア・サーガ」名言集 -


「ラルフィリア・サーガ外伝2 河の果ての楽園」から悲劇の姫君ナタールカの名言集
ネタバレしてますので要注意!




【ベルナロッサにザジュヴールが好きかと聞かれて】

……わからないわ。お目にかかったのは一度きりだし……。でもね、ベル、好きだからといって一緒にいられるとは限らないのよ


まるで自分に言い聞かせているかのようである。




【アークの言葉を聞いて】

アーク……


ザジュヴールから強引に迫られたナタールカを守ったアークは、重傷を負わされながらも、ルカを害するものは神だったとしても俺の敵だと言い放つ。
その言葉を聞いたナタールカはアークの想いに涙ぐむ。




【転びそうになったのをアークに助けられて】

ご、ごめんなさい。私ったら……。こんなお仕事好きでやっているわけではないでしょうに本当にごめんなさい!


慌てふためきながら、初めて会ったときのアークの表情を思い出して涙をこぼす。
ナタールカの純粋さが伝わってくる。




【戸惑うアークに】

だって、初めて会った時も、今も、口をきいてくれなかったわ。きっと私が嫌いなせいだと思って……嫌だわ、私、何を言ってるのかしら


しどろもどろになりながらも、自分の気持ちを話すナタールカ。
ナタールカの純粋さに触れて、アークは本心を語る。




【アークの気持ちを聞いて】

ありがとう……。これからは、私も貴方のことをちゃんと気持ちに留めて暮らすわ。朝も、昼も、夜眠るときも、貴方が傍に居てくれることを忘れたりしない……


アークが自分を大切に思ってくれていることを知って、ナタールカは笑顔で微笑んだ。




【姿を消そうとするアークに】

あの、もう一度名前を教えて

アーク……

そう呼んでもいい?

私のことはルカと呼んで。母はずっとそう呼んでくれていたらしいの


ナタールカにとって、その日の出来事は宝物のように大切な思い出となる。




【ベルナロッサにアークへの想いを語る】

……それでも私は彼の存在を支えに生きてきたわ。宮殿に上がるのも、顔もろくに知らない人の元に嫁ぐのも、私の中に濃い王族の血が流れているから仕方のないこと。私の体は、私のものであって私のものではないのよ。でもね、ベル……

心は違うわ。彼の黒い翼も、私の心も本当は自由を求めているの。だから、私たちの気持ちはずっと一緒だったのよ



姿を見せないアークの存在を確かに感じながら、告げることのできない想いを育んできたナタールカ。ベルナロッサに話すことでアークへの気持ちを再認識したナタールカはある決意をする。




【ベルナロッサに協力を頼む】

貴方の勇気を私にちょうだいベル。彼を助けたいの! 私はどうなっても構わない。彼さえ生きていてくれれば……!


アークを助けて共に逃げる決意をするナタールカ。




【アークの太股を枕にして眠っていたことに気づいて】

ご、ごめんなさい! 私ったら、何て事を


慌てて飛び起きて、その反動で低い天井にぶつかりそうになるナタールカの頭を、アークの掌がカバーする。アークの冷静な反応を見たナタールカは、アークがこんなふうに自分をずっと守ってきてくれたことを再認識する。
あわてんぼうなナタールカとそんな彼女を冷静にフォローするアーク。
まさにお似合いな二人です。




【雪涙(ティアファ)を食べるアークに】

案外簡単にできるのよ。小さい頃は私も作ったわ。今度は私がアークに作ってあげる

必ず二人で、食べましょうね……



アークにお菓子を作ってあげる約束をするナタールカ。
はにかんだように小さく笑うアークの様子もいい感じです。




【水の加護を借りて、迷宮の出口を目指そうとする】

アーク……手を。絶対に離さないでね


ナタールカの差し出した手を取るアーク。
その光景はまさに二人だけの結婚式だった。




【自分たちを追いつめたザジュヴールに】

申し訳ありません、王弟殿下。私はすでに永劫を誓った方がおります。ただ一人の夫であるアリーデ=オークが旅に出るなら、私も共にまいりましょう。たとえ、それが河の彼方に向かう旅であったとしても……


ナタールカは毅然と言い放つ。
彼女の揺らぐことのない決意を秘めた瞳はザジュヴールから言葉を奪う。




【瀕死のアークに】

アーク……アーク、愛しているわ……。約束よ、手を離さないでね


瀕死のアークの指に自分の指を固く絡めて微笑む。
愛するアークと一緒にいるために、ナタールカはアークと共に死ぬことを決意する。




【ベルナロッサに礼を言う】

お弁当、とってもおいしかったわ。…私ね、『雪涙』をアークに作ってあげるって約束したの。ねえベル、貴方はきっと良い国王になるわ。どんな人でも幸福になれる優しい国を作ってね……ありがとう……


ナタールカは魔法を発動させると愛するアークの魂と共に旅立った。
彼女の死はベルナロッサに王位継承を改めて誓わせることになる。




有里紅良(2000).「ラルフィリア・サーガ外伝2 河の果ての楽園(アケルナル・ティナ・ノグ)」/電撃hp,Volume.5,262-279.




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