- 「ラルフィリア・サーガ」名言集 -
「ラルフィリア・サーガ 茜色の至宝」から孤高の暗殺者アレフガードの名言集
ネタバレしてますので要注意!
【気がついたユーリに】 心配するな、今はまだ殺しはせん。俺は約束を守る。お前を殺すのは、あいつとの決着をつけてからだ (有里紅良,1997,p.197) 自分が交わした約束は守る。それがアレフガードの信条。 【自分たちの一族のことを話す】 迷ってしまったものを導くための翼だった……。それを……、お前たちラルフィリアの王族は確実に死に至らしめるための暗殺者として貶めたのだ (有里紅良,1997,p.199) 淡々と話しながらも底知れない憤りと恨みを感じさせる。 【過去を話した自分を自嘲する】 おしゃべりが過ぎたな……。お前に言ったところでどうなるものでもない。馬鹿な話だ (有里紅良,1997,p.200) エジヴァの台詞からも寡黙なアレフガードが饒舌になるのは珍しいこと。 本人も内心戸惑っていたのかもしれない。 【自分のために涙を流すユーリに】 王女、無垢であるのは時としてひどく残酷なことだな。お前はあまりにも世間知らずだ。いつ俺の気が変わって、この手がその細い首にかかるか保証の限りじゃないんだぞ。もうおしゃべりはしないことだ (有里紅良,1997,p.201) ユーリの優しさを受け止められず話を終わらせようとする。 【ユーリを魔物に襲わせようとしたエジヴァに】 誰が人の獲物に触ってもいいと言った? それに、俺はあの男と約束をした。奴が来るまでは王女は殺さないし、殺させもしない。失せろ (有里紅良,1997,p.208) 冷ややかに言い放つ。 自分の信条を妨害するものは誰であろうと許さない。 【ユーリを殺そうとするエジヴァを返り討ちにする】 至って正気だ。俺はじゃまされるのが嫌いなだけさ (有里紅良,1997,p.209) 冷徹にエジヴァを手にかけながら言う。カッコイイ〜。 【ユーリに自分のマントをかけてやりながら】 確かに、この先お前は、お前自身が望まなくても、たくさんの血をその瞳に映すことになるのかもしれんな……。何故なら…… (有里紅良,1997,p.210) 今後のユーリの運命を示唆するような意味深な言葉。 【ユーリに】 瞳を……閉じてくれ。俺には、眩しすぎる (有里紅良,1997,p.210) ユーリの瞳から感じる想いを受け止めきれず、目を閉じるように頼む。 そして彼女に静かに口付けると、忽然と姿を消すのだった。 【ティランに】 殺さないとは言ったが、貞操まで保障するとは言わなかったぞ (有里紅良,1997,p.215) 洋服が引き裂かれたユーリの姿を見て、ティランの瞳がうろたえたのを見逃さなかったアレフガードは、ティランの動揺を誘うために挑発する。 それを聞いてまんまと隙を見せたティランは意外と純情なんだとわかる貴重な場面。 【ティランを道連れにしようと試みる】 ようやく、翔ぶにふさわしい舞台を用意してもらったこと、感謝するぞ詩人。これでやっとこの世界と決別出来る (有里紅良,1997,p.216) すでに生きることに倦んでいたアレフガードは自分にふさわしい死に場所を探していた。 その時を迎え、自らの魂に刻み込まれた葬送の魔法を発動させる。 【最期のとき】 フフッ、馬鹿な話だ…… (有里紅良,1997,p.218) 死んだはずのエジヴァがユーリに襲い掛かるのを見て、アレフガードは自らの魔法を中断してしまう。 寸断された葬送の魔法は、アレフガードの中で暴走する。だが、ユーリがティランによって守られたのを見届けたアレフガードは、満足した微笑みを浮かべてこと切れた。 『ラルフィリア・サーガ 茜色の至宝』/有里紅良/株式会社 メディアワークス/1997.5.25 |
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