- 「ラルフィリア・サーガ」名言集 -


「ラルフィリア・サーガU 紫苑の鏡花」からベルナロッサ(ティラン)の名言集
ネタバレしてますので要注意!




【リスたちを懐から出して】

つまらん仕来たりで命を落とすのは、馬鹿な人間だけで十分だからな
(有里紅良,1998,p.45)


既成概念を取り払って国を動かしていくことを誓ったベルナロッサらしい考え。




【サーザに巨人(マクマホーン)の話を聞かせてくれと言われて】

フフ、まいったな。やはり兄者に隠し事はできんようだ
(有里紅良,1998,p.48)



いたずら好きな弟の一面を見せる。
さすがのベルナロッサも兄サーザにはかなわない様子。
真の最強キャラはサーザなのかもしれない。




【今一つの予言も動き出すわけだなと言うサーザに】

おそらくな……。だが、私はラス=リーアの琥珀の瞳を凶事には決してしない。あの娘の無垢なる魂と暖かな微笑みにかけて、どんな運命とも全霊を持って戦うだろう。後悔はしない。
(有里紅良,1998,p.50)


ユーリへの想いを語るベルナロッサ。
クールに見えて、けっこう情熱的な一面を持っていることがわかる。




【サーザに】

あなたは私と違って隠すのがうまいからな
(有里紅良,1998,p.51)


策士であるベルナロッサにここまで言わせるサーザは、彼以上のツワモノと見た。




【ユーリがサナフェルに犯されそうになっているのを察知して】

赤玉に手を掛けようとしている愚か者がいるようだ……
(有里紅良,1998,p.177)


ユーリの危機を察知するベルナロッサ。
まさにニュータイプ(笑)。




【ユーリを助けるために塔に向かう】

獣性王とジャス・ディーンが一緒でも不測の事態は起こると見える。セディル、私は急ぎ塔に行く、すまぬが後を頼んだぞ

心配するな、この時季に王宮を空けたりはせん

『飛翔』を使う。体は残さねばならんからな

(有里紅良,1998,p.177)


セディルに自分の身代わりを頼んで、足早に部屋を出て行く。
ユーリの貞操の危機だけあって、落ち着いているように見えて内心かなり焦っている様子。




【ユーリを守り導く】

ユーリアス……

赤玉の力は常にお前と共にある。深く呼吸を整え、気持ちを平らに……。お前の中の眠れる力もこの赤玉が制御してくれるはずだ。忘れるな、おまえは"赤玉の乙女"だ

運命と戦って、ここまで来い

お前を待っている……ユーリ

(有里紅良,1998,pp.184-185)


魂の状態でユーリの元に向かい、彼女を守り、力の制御の仕方を教える。
ユーリにとってどれだけの励ましになったことだろうか。




【大破した施術台を見て】

改良の余地ありだな、リーオ……
(有里紅良,1998,p.191)


魔法に使った施術台は、術者のベルナロッサの呪力に耐え切れず、大破してしまった。
だがベルナロッサは悪びれなく、施術台の持ち主のリーオ(カスティーラ=(デル)=リーオ)に、いけしゃあしゃあと言ってのける。
人の大事な道具を壊しておいて、ふてぶてしいというか、なんともいえないです(苦笑)。




【リーオから心配されて】

ああ、すこぶる快調だ

赤玉に願をかけてあったんだ

あの娘の気持ちが満ちて私の名を呼ぶことがあったら、王石が共鳴するように細工してあったんだ。満願成就と言うところかな

(有里紅良,1998,p.192)


ユーリの赤玉に細工していたベルナロッサ。
さすが抜け目ない性格。




【うれしさのあまり魂千里を駆けるとリーオに言われて】

まあ、そんなところだ
(有里紅良,1998,p.192)


楽しげに笑うベルナロッサ。
ユーリの自分への気持ちが満ち、さらに自分を呼んでくれたことがとても嬉しくてたまらない様子。




【絵のことを尋ねるディーンに】

運命と戦う落日の娘……。三百年間待ち続けた、私のただ一人の想い人だ
(有里紅良,1998,p.267)



ベルナロッサの口から語られた想いはディーンを驚愕させる。




【予言者の言葉を反芻して】

いずれ、茜色の瞳の娘が、私の傍らで"赤玉の乙女"と呼ばれることになるだろう。これはウルの予言だった

ラルヴァリアはまだ雛だ。随分お前の足を引っ張ったことだろう。苦労をかけたな

(有里紅良,1998,p.267)


ベルナロッサはディーンをねぎらう。
自分の言葉がどれだけディーンに衝撃を与えているかを知らずに…。
完璧超人ベルナロッサでも、ユーリとディーンの一件はまったく気づかなかった様子。




【ディーンに】

今回のことではお前にも迷惑をかけた。だが、私の気持ちは変わらない。この先せめてお前にぐらいは祝福してもらえるよう努力するよ
(有里紅良,1998,p.269)


ユーリへのゾッコン感が伝わる台詞。
ベルナロッサにとって、ユーリは三百年間待ち続けた唯一の想い人。
何があろうと、ユーリに対する気持ちは揺るがない。
それを聞かされてるディーンはまさに針のむしろだったと思われる。
本人も気づかないうちにディーンの心を打ちのめしているあたり、真性のサド(苦笑)。




『ラルフィリア・サーガU 紫苑の鏡花』/有里紅良/株式会社 メディアワークス/1998.7.25




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