- 「ラルフィリア・サーガ」名言集 -


「ラルフィリア・サーガU 紫苑の鏡花」からユーリの名言集
ネタバレしてますので要注意!




【騎竜を手当てする】

大丈夫、恐くないわ。痛かったでしょう? でもちゃんと治すためにはお薬を塗らなくては駄目なのよ、わかるでしょう? あなた達はとても賢い生き物なのだから……
(有里紅良,1998,p.66)


竜とも気持ちが通じ合える。それもユーリの力の一つなのかもしれない。




【ディーンに騎竜たちを殺さないように懇願する】

お願いです、あの子たちを殺さないで! ちゃんと手当さえすればきっとまた飛べるようになるわ
(有里紅良,1998,p.71)



傷ついたものは助ける。それがユーリのポリシー。




【騎竜たちを殺さないと約束したディーンに】

ありがとう、本当にありがとうお兄様! お休みなさい!!
(有里紅良,1998,p.71)


無邪気に喜ぶユーリ。
その笑顔はディーンの瞳には向日葵のようにまぶしく映った。




【険悪な雰囲気のヴォルフとディーンに】

私も、行くわ兄様

私も、一緒にゾンカに行くわ。だから、お願いヴォルフ、一緒に来て。ジャス=ディーン兄様は、一の君サーザ兄様のお薬を取りにいらしたの。王宮で苦しんでらっしゃるのを考えると、とても辛いわ。何かできるならお手伝いしたいの。ソリなら二日でゾンカに着けるのよね。私、足手まといにならないように頑張るから連れていって兄様。お願い!

けんかはしないで……

(有里紅良,1998,pp.86-87)


ヴォルフもディーンもユーリにとっては大事な身内。
ユーリの必死な思いは二人に通じ、二人は一応和解するのだった。




【サナフェルの言葉を怒るカイルとレイラに】

でも、あの人の言ってることも間違いじゃないから……ジャス=ディーン兄様の迷惑になるのはやっぱり困るもの。二人とも、言う通りにしてあげてね
(有里紅良,1998,p.96)


ユーリの器量の大きさが伝わる台詞。




【ヴォルフに】

私、ラルヴァリアのようになりたいの
(有里紅良,1998,p.99)


ヴォルフに自分の目標を話すユーリ。
それはティランが恋をしている相手だからだろうか。




【天幕に来て唄ってほしいと言うディーンに】

天幕にはお邪魔できないけど、ここから兄様のために唄うわ。早く戻って体を温めてね。お休みなさい
(有里紅良,1998,p.110)


ディーンの頬に軽くキスをして戻るユーリ。
兄に対する親愛の情からの行為なのだが、無垢は時として罪深いことである興味深い例(違)。




【ディーンと何を話していたか聞くレイラに】

子守歌のリクエスト。いい声だって誉めてもらっちゃった

それだけよ。何か?
(有里紅良,1998,p.111)


恋愛事にはてんで鈍いユーリ(苦笑)。



【サシャの言葉を聞いて】

兄様……
(有里紅良,1998,p.142)


初めて妹として扱ってくれた兄ディーンを思い出し、ディーンの優しさに心の底から感謝する。



【ヴォルフに】

私、ヴォルフは大好きだわ。お嫁さんになってもいいくらい!

本当よ、そのくらい大好き!

(有里紅良,1998,pp.145-146)


純粋無垢なユーリ。
だが無垢すぎるのは時として罪…。




【カイルに】

私はきっと本当に好きになったら、相手が獣でもドラゴンでもかまわずにお嫁に行くわ

でも、お嫁さんになるにはまずお婿さんがいなくちゃいけないのよね

私の場合、お空の星を捕まえるくらい難しいことだわ

(有里紅良,1998,p.147)



なかなか恋愛至上主義な台詞。
だが、自分と共に歩ける伴侶が存在しない現実も痛感している悲しみも伝わる。
そんなユーリに言うカイルの台詞もまたいい感じですので必読。




【ティランを思い出して】

あれ、私……どうしたんだろう……変だね、涙が……止まらない
(有里紅良,1998,p.167)


ティランを思うと涙が溢れることに戸惑うユーリ。
それが恋だとアミューカから教えられる。




【レイラにティランに助けられたことを話す】

魔物に取り付かれてたサナフェルが、無理矢理乱暴しようとした時、私……この人じゃ嫌だって思ったの

その時、私初めてわかったの。昨日の晩アミューカとサシャのこと、大変だけど素敵だなって思った時もティランのことを思い出したけど、あの時は……

ティランじゃなきゃ、嫌だって……思ったの

そしたら、ティランの幻が現れて、赤玉と気持ちを合わせることを教えてくれたの

(有里紅良,1998,p.198)


ティランへの気持ちが彼への恋心だったのだとわかる。




【ティランのことが好きなんでしょと言われて】

本当にアミューカが言ってた通りね。ティランに巡り合えて良かったと思うわ。たとえ一緒に暮らせなくても、私きっとティランが好きなことを守っていける。彼が大好き!
(有里紅良,1998,p.201)


まさに恋する乙女。




【敵を迎え撃つ】

大丈夫、恐くない。ティランに教わった通りにすればいいのよ。落ち着いて、ユーリ!
(有里紅良,1998,p.219)


自分を叱咤し奮い立たせる。
まさに熱血少女。




【ティランの言葉を思い出す】

そうよ……、諦めちゃだめだわ!

めげない、しょげない、挫けないは、いい女の基本! アミューカもそう言ってたじゃない。しっかりしろユーリ!

(有里紅良,1998,p.228)



ディーンを助けるために、ティランの言葉を思い出して自分を励ます。
ティランがどれだけユーリの心の支えになっていたのかを思い知らされます。




【ディーンを温める】

兄様、頑張って……
(有里紅良,1998,p.229)


ある意味、この巻の最大の見せ場。
たしかに他に方法はないんですが、はたから見るとやっぱり危ない場面(苦笑)。




【意識を取り戻したディーンを見て】

良かった……気がついたのね……

兄様が川に落ちて冷たくなっていたから、温泉の熱で暖めていたの。目が覚めて本当に良かった……

お洋服を乾かさないと……でも、何も燃やすものがなくて……私、来火の魔法下手なの……だから……

本当に……良かった……
(有里紅良,1998,pp.230-231)


ディーンの無事を確認して安心したユーリは、ディーンの腕の中で気を失った。
ユーリの必死の行動はディーンに愛を自覚させる。




【別れ際、迎えに行くからと告げるディーンに】

はい、わかりましたお待ちしています。一の君が一日も早くお元気になられますことを、お祈りしています
(有里紅良,1998,p.258)


笑顔で答えるユーリだが、ディーンが迎えに行くと言った相手が、怪我をしてサルファに残った親衛隊のカスターと騎竜フィーンのことだと勘違いしていた。
それなのに笑顔でこんなことを言われたディーンを思うと…。
会話がずれててかなり笑えます(笑)。




『ラルフィリア・サーガU 紫苑の鏡花』/有里紅良/株式会社 メディアワークス/1998.7.25




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