- 「ラルフィリア・サーガ」名言集 -
「ラルフィリア・サーガU 紫苑の鏡花」からヤンデレ王子ディーンの名言集
ネタバレしてますので要注意!
【兄王子サーザを気遣う】 とんでもない、平気な顔をしておいでだけど、とても高い熱でいらっしゃるじゃないですか! ご無理をなさってはいけません、サーザ。ベルナロッサ兄さんからも言ってください、まだお熱が退かないうちにお仕事をなさろうとするので止めていたところなんです どうか僕が帰るまでおとなしくなさっていてくださいね (有里紅良,1998,p.44) 兄思いなのがよくわかる台詞。 【気をつけて行ってくるように言うベルナロッサに】 はい! 行ってきます! (有里紅良,1998,p.45) 嬉しそうに微笑んで元気よく答える。 こういった場面だけ見てると、本当にいい青年なんですが(苦笑)。 【引き返すなら早い方がいいと言うヴォルフに】 それは不本意だな。もし、何か禍々しいものがこの旅に影を落としていたとしても、僕は目的を達さずに王都に戻るつもりはない。巻いて逃げる尻尾は僕にはないからね (有里紅良,1998,p.86) 穏やかだが、とげのある言い方。 最後はさりげなくヴォルフへの嫌味になってます(苦笑)。 【子守歌を歌うユーリの前に現れる】 人魚(セイレーン)の歌声に迷った哀れな舟人(セイラル)だよ、ユーリアス まさか君が唄っているなんて思ってもみなかった だったら君もおいでユーリアス。そしてもう一度僕のために唄っておくれ (有里紅良,1998,pp.109-110) かなりキザな口説き文句。 だがユーリには通じなかった…。 【ユーリのそばに駆け寄って】 怪我はないかい? ユーリ 心配ないっ! 君は必ず僕が守る!! (有里紅良,1998,p.126) 大事な妹を守る。 兄としての真摯な想い。 【転びそうになったユーリを抱き止めて】 気をつけて、ユーリ 無事で……良かった (有里紅良,1998,p.130) ユーリを守れたこと、ユーリが無事だったことに心底安堵する。 【ユーリに】 ディーンでいいよ、ユーリ そう呼んでほしいんだ。いやかな? 君の立場もよくわかってるつもりだ。だからせめて、知らない者のいない所でくらい兄妹らしくそう呼びあおうユーリ。いいね? よかった……。本当は、君に拒まれたらどうしようかと思っていたんだ (有里紅良,1998,p.131) 安堵して喜ぶディーン。 ディーンの中でユーリの存在はますます大きくなっていく。 【ヴォルフがユーリを連れ回してまだ戻ってこないことに苛立つ】 町に出た獣性王たちはまだ戻らないのか? こんな時間までユーリを連れ回すなんて、獣性王もどうかしてる! 彼女は僕の…… (有里紅良,1998,p.160) ユーリのことが気にかかって仕方ないディーン。 まさに心配性なお兄ちゃん。 【自分の言葉に呆然とする】 僕の……大切な人…… (有里紅良,1998,p.161) ユーリへの気持ちに戸惑うディーン。 【ヴォルフに自分が利用されていたと告げられて】 僕を……利用しただと……? 誰が、何のためにだ!? 答えろ、獣性王!! (有里紅良,1998,p.215) 慈愛と安息の裏に潜む暗黒。 闇の一族の隠された顔をのぞかせる。 【気を失ったユーリを抱きしめて】 ユーリ、僕は誓おう。王宮に戻り、兄者の許可を正式にもらって、僕は君を迎えにゆく!たとえ、君のその落日の瞳が禍の証であったとしても、もう迷わない!! 愛しているよ……ユーリ (有里紅良,1998,p.232) ユーリへの愛を告白して、妻にすると誓う。 はたから見ると、でっかい恥ずかしい場面(苦笑)。 【横たえたユーリの上に自分の身を重ねて】 今ここで僕のものにしてしまいたいけれど、眠っている君を抱いたりしたら……婚姻の許可が貰えなくなってしまうからね。大丈夫、陛下はきっと僕達を祝福してくれる。ベルナロッサ兄さんはすばらしい人なんだ、早く君にも会わせたいよユーリ…… (有里紅良,1998,p.232) ヴォルフの不安が現実にならなくてよかった場面。 …ってことは、婚姻の許可が貰えるならこの場でやってしまってたわけですか。 【眠るユーリの唇にキスをする】 初めてだよこんな気持ちは……。君の唇に触れるものは、水にだって嫉妬しそうだ……… (有里紅良,1998,p.232) 「恥ずかしい台詞禁止!」と思わず言いたくなります(笑)。 【不始末を謝る町長に】 何のことかな? 僕とユーリは、アミューカの案内でちゃんと目的を達することができた。不始末などなかったはずだが 途中、事故ではぐれてしまったけれど、彼女の機転のおかげでこうして帰ってくることができた。不始末どころか、その功は報いてあまりあるものだよ (有里紅良,1998,p.237) ユーリとの一件でかなり上機嫌。内心小躍り状態だったと思われる。 【ユーリを見つめながら】 次は、君が花嫁としての祝福を受ける番だよユーリ…… (有里紅良,1998,p.241) ユーリと結婚する気まんまんなディーン。 すでに頭の中ではハネムーンの行き先まで考えているとみた。 【デルファスに】 絶対に口を割らないその覚悟は誉めてやろう。だが、王族を愚弄した罪は死よりも重い。死ねると思うな! 今まで、本当によく仕えてくれたねデルファス。その体は僕からの餞別だ。一欠片の骨になっても痛みを感じられるように、感覚だけは残してあげたよ。……ああ、でももう話しても理解できないだろうけどね (有里紅良,1998,p.246) 自分を利用したデルファスに恐ろしい制裁を与える。 その後悠々とバスルームに向かうところに、黒い性格が表れてます(苦笑)。 【ユーリとの別れ】 ユーリ、必ず迎えに行くから…… (有里紅良,1998,p.257) ユーリを迎えに行くと告げるディーン。 だが肝心のユーリは、ディーンが迎えに行くと言った相手は、怪我をしてサルファに残った親衛隊のカスターと騎竜のフィーンのことだと勘違いしていた…。 面白いぐらい会話がずれてます(笑)。 【執事にご旅行は大変だったようでございますねと言われて】 でも、おかげで素敵な花を見つけることができたよ。春になったら皆をあっと言わせてみせる (有里紅良,1998,p.264) 執事のドミトリオに楽しげに話す。 早く兄王にユーリのことを話したくてうずうずしている様子。 【兄王が何かを準備していることを聞かされて】 今度はまた、何をお始めになるのかな。兄者にはいつも驚かされるけど、でも今回は僕の勝ちだ…… (有里紅良,1998,p.264) 楽しさと喜びであふれているディーン。 この後、その純粋な想いを打ち砕く残酷な現実が待っているとは知らずに…。 【赤玉の乙女(ユーリ)のことを話す兄王に】 しかし……兄者、彼女は凶兆として王宮を遠ざけられた姫ではありませんか? (有里紅良,1998,p.268) 思いがけず口にした、心とは正反対の言葉。それは兄王がユーリを后にすることを思いとどまってくれれば…という願いからだったのかもしれない。 だがベルナロッサの想いは変わらなかった。 【絶望に打ちひしがれる】 僕は、僕は鏡に映った花を摘もうとしていたんだ!! 滑稽だよ、まったく! (有里紅良,1998,p.271) 兄王の想い人がユーリであり、いずれ兄の后となることを知ったディーン。 ここで初めて副題の『紫苑の鏡花』の意味が明かされる。 僕の……ユーリ…… (有里紅良,1998,p.272) 兄の后と決められたユーリは、ディーンの手の届かない存在でまさに鏡に映った花。 ディーンは悲しみと絶望から、生まれて初めて声をあげて泣くのだった。 『ラルフィリア・サーガU 紫苑の鏡花』/有里紅良/株式会社 メディアワークス/1998.7.25 |
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