- 「ラルフィリア・サーガ」名言集 -
「ラルフィリア・サーガ 茜色の至宝」から完璧超人ティランの名言集
ネタバレしてますので要注意!
【ユーリの挨拶を見て】 六十五点 足の位置が左右逆だ、手と足がいっぺんに出るから転ぶんだぞ。背筋は伸ばして、顎は引く それともう一つ。友達を心配するのは大事なことだが、さっきのような状況の時は、闇雲に突進するのは感心出来んな。状況判断の甘さは、ひとえに自分を不利にする。姫も王族ならば己が身の保身は常に心に留めておかれたほうがいいと思う (有里紅良,1997,p.21) いきなり点数をつけたり、容赦なくずけずけ指摘するなど、かなりのサド気質(苦笑)。 【ダンスをすることをためらうユーリに】 難しいことじゃない。初めてなら覚える楽しみがある。まず、一歩目を踏み出すことだ (有里紅良,1997,p.42) 年長者としての的確な意見。 【カイルを魚の餌代わりにする】 そのままのほうがいい。奴は賑やかな色のほうが好きなんだ。よろしく頼む。 大丈夫、心配ない。山猫は泳ぎは得意なはずだ。溺れたりはしない (有里紅良,1997,p.79) にこにこと微笑みながら、カイルに手早く紐をくくりつけると軽々と持ち上げて、レテ川に放り込む。まさに真性のサドである。 【言い募るカイルに】 まさに命がけで釣った魚だ。味もひとしおだと思うぞ (有里紅良,1997,p.81) カイルを餌代わりにして巨大な鱒を釣り上げたティラン。 笑顔で悪びれなく言うなど、やっぱりサド。 【寝癖に気づかないユーリに】 そんなに慌てなくても大丈夫だ。鏡と相談するくらいの時間はある。外で待っているから、まだ夢の中で遊んでいる山猫も連れてきてくれ (有里紅良,1997,p.96) この後、ユーリの予想通りの反応に声を立てて笑うティラン。 けっこう意地悪(苦笑)。 【悲しむユーリに】 努力なくして得られる糧など、一つもありはしない。まして約束ならばなおのことだ。彼女の言葉を守ってそれを真実に出来るかどうかは、おまえ次第だラス=リーア (有里紅良,1997,p.121) 年長者ならではの深い言葉。 【カイルとユーリに自己暗示について説明する】 ちょっとした暗示で、カイルはこのリュックを強く軽いと思い込んでいた。だから背負って移動出来たと言うわけさ。ご苦労様、狩人殿 (有里紅良,1997,p.124) にこにこ笑ってカイルの頭を撫でるなど、底意地の悪さを感じる。 【兄が女嫌いなのかと聞くユーリに】 国王(クラウン・ベル)の名誉を守るために言っておくが、月(ラ・ムーナ)に誓って、彼は男色愛好者じゃないぞ (有里紅良,1997,p.131) 自分の名誉のために念押しするところが笑える。女嫌い→男色愛好者と解釈するのは発想が飛びすぎですが、ユーリに誤解されたくなかったのでしょうか。 【自分を誘惑しようとするエジヴァに】 せっかくだが、本物の接吻は恋人のためにとってあるので、丁重にお断り申し上げる (有里紅良,1997,p.134) ティランのユーリに対する一途な愛を感じられる。 だが肝心のユーリのファーストキスはアレフガードに先取りされてしまう…。 【エジヴァに二度目はないと言って去っていく】 私は、かれこれ三百年もその恋人を待っていたのでな (有里紅良,1997,p.141) ユーリ一筋300年。すごいキャリアである。 【目を覚ましたユーリに】 おはよう、何か用かな 丁重にお帰り願ったよ。心配ない。さあ、朝食にしよう (有里紅良,1997,p.142) 何事もなかったかのように食事の支度をして、起きたユーリに笑顔を見せる。 最強キャラの貫禄を感じさせる。 【吟遊詩人をやめて食い物の店を出した方がいいよと言うカイルに】 そうだな、そんな暮らしも悪くない (有里紅良,1997,p.144) ため息をついて答える。 生まれながらに背負った自分の宿命を思っての憂いだろうか。 【あんたなら嫁さんなんてよりどりみどりだと言うカイルに】 ずっと昔から思いを寄せている娘がいるんだが、なかなか気持ちが伝えられなくてな (有里紅良,1997,p.145) 意味深に話す様子に、ティランの想いの深さが感じられる。 【荷物を背負う】 狩人殿にばかり荷物運びをさせてはフェアじゃあるまい。今日は私が持とう。 (有里紅良,1997,p.147) 並みの重量でないリュックを軽々持ち上げる。 カイル顔負けの底無しの体力を誇り、魔法も歌も料理もなんでもこなす。 やはり最強のチートキャラ。 【泣きやんで微笑むユーリに】 よし、上出来だ。顔が真っ黒だが、なかなか魅力的な微笑みだな (有里紅良,1997,p.165) からかうのを忘れないあたり、やっぱり意地悪。 【カイルに】 約束しよう、お前の貴き戦士の魂に誓って、ユーリは必ず連れて帰る (有里紅良,1997,p.206) 普段はからかうことが多いカイルに真面目に話している様子から、ティランの真剣さが伝わってくる。 【自分のせいだと謝るユーリに】 生まれ出る魂はみな平等に祝福されている。それを禍々しいものにするかどうかは、それは本人の生き方次第だ。父母からもらった始まりを、お前自身が間違いだったことにしてはいけない。たくさんの者に愛されて今ここにあるお前の命は、お前だけのものではないのだから (有里紅良,1997,p.221) これまた年長者としてのふかーい言葉。 【何か手伝えないかと言うユーリに】 そうだな、出来ればまず胸元を隠してくれ。なかなか幸せな光景だが、出血が止まらんと困るのでな (有里紅良,1997,p.222) この後のユーリの反応やその様子を眺めて楽しむティランがほほえましい。 【ユーリをからかった後】 ラス=リーア、お前のその琥珀の瞳には、きっとお前が思っているよりも大きな力がある。お前自身がそれを信じて顔を上げれば、魔神の心の氷すら溶かすことが出来るかもしれない。さあ、いつものように笑ってみせてくれ。太陽が大地を温めるように、きっとその笑顔は、たくさんの人を幸せにするだろう。お前は、そのままで十分に魅力的な娘なのだから (有里紅良,1997,p.228) ティランの言葉は、ユーリを長い間縛っていた劣等感や孤独感から解放する。 【騎士の誓い】 落日をその瞳に宿す姫、あなたと共に旅が出来たことを、私はこの上なく栄誉に思う。どうか最後まで諦めることのなきように (有里紅良,1997,p.229) ティランにとってユーリはただ一人の姫。 今までも、そしてこれからも。 【ユーリを胸元に引き寄せて】 本当はこのまま…… (有里紅良,1997,p.242) ユーリにキスしようとするが、カイルの声に邪魔されてしまうのだった…。 『ラルフィリア・サーガ 茜色の至宝』/有里紅良/株式会社 メディアワークス/1997.5.25 |
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