- 「ラルフィリア・サーガ」名言集 -



「ラルフィリア・サーガ 茜色の至宝」から主人公ユーリアスの名言集
ネタバレしてますので要注意!




【館を抜け出す】

行ってきまーす…
(有里紅良,1997,p.15)


抜き足差し足で抜け出しながら言う様子がほほえましい。




【ティランにずけずけと指摘されて】

はっきり言われるのって、すっごく恥ずかしいことなのね。でもあなたの言う通りだわティラン
(有里紅良,1997,p.22)


恥をかかされたのに怒ることはなく、素直に自分の未熟さを認める。
勝気な性格ですが、分別があり、自分の間違いや欠点を素直に認めるいい子なんですね。




【ティランに及第点だと言われて】

本当? 嬉しい!
(有里紅良,1997,p.38)


ティランに勉強不足を指摘されたのがくやしくて、必死に勉強をしたユーリ。
勉強の成果もあって今度は及第点。
無邪気に喜ぶ様子が可愛いです。




【蟲使いに】

やっぱりあなたがやったのね、人の命を何だと思ってるの!!

絶対許さないからっ!

(有里紅良,1997,p.54)


大きな水瓶を持ち上げて力任せに敵に投げつける。
なんともたくましいお姫様。




【やり場のない怒りに気持ちが荒れた人々を思って】

人を疑うのって、本当はすごく苦しいことだと思うの。でも、そうしなきゃいられないくらいみんな悲しいんだよね。ひどいよね、何でこんなこと……
(有里紅良,1997,p.62)


人々の悲しみを思い苦悩するユーリ。




【村人たちに】

皆さん、どうか協力してください。昨日の事は、とてもむごく悲しい出来事でした。大切な人を亡くしたかたもいらっしゃるでしょう。だけど、泣いててもその人たちは帰ってきません。今、私たちに出来ることは、生き残った人を一人でも多く救うことだと思います

私が疑われているのはわかっています。でも、必ず帰って来ますから行かせてください。この子のためにもお願いします!

(有里紅良,1997,pp.67-68)



苦しんでいる人々を救いたい。
ユーリの純真な気持ちは荒れた人々の心を溶かす。




【鏡で自分の寝癖を見て】

嫌だぁ、信じらんない。何、この頭!?
(有里紅良,1997,p.97)



ティランに指摘されたユーリは鏡を覗いて思わず叫ぶ。
その反応をしっかりティランが聞いて楽しんでるあたり、いいように遊ばれてます。




【ティランが菫を摘もうとしていると思って】

摘まないで。こんな所で頑張ってるのに、かわいそうだわ
(有里紅良,1997,p.116)



ユーリの優しさが伝わる台詞。




【現国王がいまだに后を娶らないことを聞いて】

もしかして……兄様、女嫌いなの?
(有里紅良,1997,p.130)


冷静なティランが思わず固まった台詞。




【ティランが狙われていると思って】

誰も、これ以上傷ついたり死んだりするのはいや……。でもティラン……
(有里紅良,1997,p.164)



敵であろうと、誰も傷ついてほしくないし死んでほしくない。
かといって、自分ではどうすることもできない。
最後まで言葉にできなかったのは、矛盾した願いだと思ったからだろうか。




【泣くなよと言うカイルに】

ごめんなさい、…すぐ…泣きやむから……。泣いてたって……何も…何も守れない…守れないのよね
(有里紅良,1997,pp.164-165)



泣くのをやめて笑顔を見せる。
健気な場面なのだが、次に続くティランの言葉でちょっと笑える場面に…。




【命と引き換えに自分たちを殺そうとするバーナム兄弟に】

やめてーっ、もう死なないでーっ!!
(有里紅良,1997,p.191)



ユーリは涙ぐみながら叫ぶ。
だがその気持ちは彼らに届かなかった…。




【アレフガードの手当てをする】

ごめんなさい、お薬は、さっきなくしてしまったの。私、活性の回復魔法使えないから
(有里紅良,1997,p.197)


目の前に怪我人がいたらまず手当て。
それがユーリのポリシー。




【アレフガードに】

父様から半分、母様から半分、赤ちゃんは祝福をもらって、初めて掌に一個の"始まり"を持って生まれてくるのよ。それがどんな始まりでも、自分が諦めてしまってはいけないと思うの。まして、誰かがそれを決めていいはずはないわ
(有里紅良,1997,pp.200-201)


真摯に訴えるユーリ。
その純粋さはアレフガードの心に変化をもたらす。




【騎士の誓いをたてるティランに】

誉れ高き詩人にして、無冠の騎士殿。あなたの類希なる勇気と優しさに、沢山の敬意と祝福を。私は、みんなの待ってるサルファに帰れるよう、最善を尽くす事をここにあらためて誓います
(有里紅良,1997,p.229)



ティランの想いに応えるように、ユーリもまた彼に誓う。




【悲しむ巨人(マクホーン)に】

泣かないで、悲しい巨人(マクマホーン)。ご先祖様が出来たのなら、きっと沢山頑張れば私にだってあなたを眠らせてあげることが出来ると思うわ。私、禍歌は知らないけれど、子守歌なら沢山知っているの。あなたが眠れるまで、ずっとずっと歌うから……
(有里紅良,1997,p.236)



自分にできる精一杯のことをしようとするユーリ。
ユーリの子守歌は巨人(マクホーン)を再び安息の眠りへと誘うのだった。




『ラルフィリア・サーガ 茜色の至宝』/有里紅良/株式会社 メディアワークス/1997.5.25




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