- 「ラルフィリア・サーガ」真・登場人物紹介 -
ネタバレありの登場人物紹介です
読んだ後の情報整理の参考にしてください
名前 | 説明 |
ユーリ | 主人公。ラルフィリア王家の第十六王女。 フルネームはユーリアス=シルヴィアーヌ=リィ=ラルフィリアス。 王族の特徴であるストレートの黒髪と青い瞳を持たずに生まれてきたため、凶兆として王宮から遠ざけられた「月影の姫君」。 おてんばで純粋無垢な性格。敵であろうとも、傷ついている相手をほおっておけない優しさと器量の大きさを持つ少女。 実は国王ベルナロッサの后に選ばれたために、それに反対する者が差し向けた暗殺の魔の手が幾度も及ぶが、そのつど乗り越え成長していく。 苦しんでいる人々を救うために霊峰ザナドスを越える旅に挑んだときに巨人(マクマホーン)と出会い、あまたの魔法を退けると言われる真紅の宝玉(赤玉)を授かり「赤玉(せきぎょく)の乙女」と呼ばれるようになる。 2巻では兄王子ディーンの旅に同行。ティランの導きによって徐々に赤玉の力を使いこなし、敵を退けたり、ディーンを救うなど、数々の活躍を見せた。 またサナフェルの一件で、ティランへの恋心を自覚する。 2巻の最後で、ティランの正体は第五王子ティリアン=(デル)=ファイネスだと勘違いして、ティリアンに会うためにファルミスに旅立った。 |
ティラン | 獣性王ヴォルフの親友にして吟遊詩人。フルネームはティラン=ラ=ムーナ。博識だがとらえどころのない性格で、ユーリやカイルをからかったりするなど意地悪な面も持っていて、カイルからはことあるごとに「ペテン師」呼ばわりされている。 人々を救うため獣性の一族の郷に向かうユーリの案内役として、霊峰ザナドスを越える旅に同行する。旅の途中では、類希なる力でユーリに襲いかかる暗殺者たちをことごとく打ち破り、ユーリを守った。 実は国王ベルナロッサの仮の姿で、吟遊詩人に身をやつし、自分の想い人であるユーリを守るために動いていた。 ユーリに再会を約束して王宮に戻るが、その後もユーリに危機が迫ったときは魂の状態でユーリのもとへ現れて、ユーリを導き守った。 |
ヴォルフ | 「大地に最も近い者」と呼ばれる獣性の一族の長で巨漢の大男。 獣性の一族は体の内側に別の動物の因子を持ち、自分の意思で獣化することのできる民であり、ヴォルフは獣化に際して巨大な黄金の狼となる。 フルネームはヴォルフ=ヴォウ。 ユーリにとってはよき理解者であり保護者的存在。底知れぬ力と深い英知をもって、ユーリを守り続ける。また、王族相手でも身分をものともしない意志の強さを持つ誇り高い性格。 2巻の最後でユーリたちがファルミスに旅立ったことを知って頭を抱えることになる…。 |
カイル | 幼い頃からユーリと一緒に育ってきた乳兄弟で獣性の一族の少年。 元気で無鉄砲な性格。レイラとは双子の姉弟である。獣化能力があり、獣化すると赤い山猫になる。 フルネームはカイル=ランバス=ソウルウェル。 ユーリに想いを寄せていて、ティランに対してはユーリを巡るライバルとして見ていたが、徐々にティランのことを認め、ユーリの恋心を後押しするようになった。 2巻の最後では、ティランに会いに行くユーリについていくことにして、一緒にファルミスに向かった。 |
レイラ | 幼い頃からユーリと一緒に育ってきた乳兄弟で獣性の一族の少女。 カイルの双子の姉。勝気な性格。 フルネームはレイラ=ランバス=ソウルウェル。 「風の愛娘」と呼ばれ、風の精霊から祝福をもらっている。 ユーリのティランへの恋心を理解し、何かと応援している。逆にディーンに対しては、彼の冷酷な一面を見抜き警戒している。 2巻の最後で、ティランに会いにファルミスに向かうようユーリを後押しし、ユーリとカイルと3人でファルミスに旅立った。 |
ベルナロッサ | 常人の数倍の寿命を有し、高い潜在魔法力を持った一族の治める北の王国、ラルフィリアの現国王。最高にして最強の魔道師。 フルネームはベルナロッサ=クラウン・ベル。 革新的な政治で国民の高い支持と尊敬を集めている。一方で旧親派の勢力とは戴冠時から摩擦が絶えない。 大賢者ウルの予言を信じ、ユーリが生まれるのを三百年間待ち続けてきた。ただ一人の想い人であるユーリを深く愛している。 ユーリを后に迎えることに反対する者がユーリ暗殺を企んでいることを知っていて、ユーリ暗殺を阻止すべく、吟遊詩人ティランの姿に身を変えてユーリを守り続ける。 ユーリと離れた後もそれは変わらず、ユーリがサナフェルに襲われたときも、魂だけで現れてユーリを守った。 |
アレフガード | 1巻に登場。「幻の島(アレフ・ガード)」を呼ばれる、黒い翼を持つ暗殺者。 元々はラルフィリア王族を守る護衛戦士・黒翼竜ヴァンの一族の生き残り。一族を捨てて流浪したが、結局暗殺者を生業としていた。 ユーリを暗殺する一味に加わるが、ユーリの純粋さに触れとどめをさせず、最期は自らの血の盟約に従って果てる。 |
エジヴァ | 1巻に登場。「夭桃の魔女(エジヴァ・ウイッチ)」と呼ばれる、妖艶な暗殺者。 様々な妖かしの術を駆使してユーリの命を狙うが、ことごとくティランに阻まれる。ティランが国王と気づいてからは倒錯した執着で執拗に追いすがるが、思いを遂げることなく絶命する。 |
バーナム兄弟 | 1巻に登場。屍、死霊の類を操る魔道師。 クーリアの命令でユーリの命を狙うが、ティランに阻まれ、最後は自分たちの命と引き換えに彼らを葬ろうとした。 |
ディーン | 2巻から登場。「綺羅星」と謳われる、ラルフィリア王家の第六王子。 フルネームはジャス・ディーン=(デル)=エルヴァーン。 若くして文武に長け、国民に圧倒的人気を持つ青年。 病床の兄王子サーザの薬を採りに出かけた際事故にあい、ユーリの屋敷に立ち寄ったことで彼女と出会う。 兄妹思いの優しい性格だが、自分を利用したデルファスに反魂術(ソウル・リターン)をかけて残酷な制裁を与えるなど、冷酷な一面も持つ。 ユーリと旅を共にする間にユーリに恋をし、ユーリを妻にしようと決意する。 だが婚姻の許可をもらいに国王ベルナロッサの元を尋ねた際、ベルナロッサの想い人でいずれ后になる人物がユーリであることを知り、驚愕する。 そのため自暴自棄気味に賢者の塔へ入ることをベルナロッサに願い出て、誰にも告げずにユーリを諦めようとするのだが…。 |
サーザ | 2巻から登場。ラルフィリア王家の第一王子。 フルネームはサーザランド=(デル)=フレデリアス。 「新月の賢者(ファー・ラスムーナ)」と呼ばれる。 病身だが国王のよき理解者で協力者。王宮の奥の院である新月宮(ラス・ムーナ)からベルナロッサとユーリの行く末を見守っている。 |
デルファス | 2巻に登場。ディーンの親衛隊の一人。親衛隊では一番の年長であり、リーダー的存在。 サナフェルとマリオスを操り、ユーリ暗殺を企むがことごとく失敗。 ユーリ暗殺に利用されていたことを知り激怒したディーンによって、無残な最期を迎えることになった。 |
サナフェル | 2巻に登場。ディーンの親衛隊の一人。辺境の地チェイラン自治区でディーンに見出され、親衛隊になった青年。 妄信的にディーンに心酔しているため、度重なるアクシデントをユーリのせいだと決め付け目の仇にする。 ディーンのためにユーリを排除しようとするが、ティランの導きを受けたユーリの赤玉の力によって返り討ちにされ怪物と化し、最期はディーンの魔法によって葬られた。 |
マリオス | 2巻に登場。ディーンの親衛隊では最年少で、若いが真面目な青年。 親衛隊の中では、ユーリを擁護するなど好意的。 魔人形(モール・パペット)の暗示にかかって無残な最期を遂げた。 |
サシャ | 2巻に登場。保養地ゾンカの町長の一人息子。 お人好しで優しく、やや押しの弱い性格の好青年。 フルネームはサシャミオ=タム。 老舗「宮下(タム)」の跡取りのため、孤児だった恋人のアミューカとの結婚を反対されているが、ユーリたちの協力で結ばれることができた。 |
アミューカ | 2巻に登場。ゾンカの居酒屋「人魚姫(マーメラーダ)」で働く看板娘。 フルネームはアミューカ=マシワ。気が強く、何事にも一生懸命な性格。恋する者同士ユーリとは意気投合し、「いい女の基本」をユーリに教えてくれた。 「紫苑(ソーニア)」の群生地への案内人としてユーリたちを導く。 魔人形の暗示にかかったマリオスに、ユーリを事故死に見せかければ金と称号を与えると言われ、サシャと結ばれるためにユーリを裏切ろうとしたが、すんでのところで思いとどまり、ユーリを救った。その後、ユーリたちの協力でサシャとの仲を認められて一緒になることができた。 |
参考資料
ラルフィリア・サーガ 茜色の至宝
ラルフィリア・サーガU 紫苑の鏡花
結城信輝 ラルフィリアサーガイラスト集
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